おまとめローンの中には、担保・保証人が必要でないものもあります。
急いでいる方や周囲の人に内緒で借金を片付けたい方にとって、無担保・無保証で利用できるおまとめローンは助かります。
しかし無担保のおまとめローンは、限度額が低く審査に通りにくいというデメリットもあるので要注意です。
この記事では無担保で利用できるおまとめローンと、担保・保証人が必要なおまとめローンの違いについて解説していきます。
まずは担保や保証人とは何なのか、基本的な知識から解説していきます。
目次
担保・保証人とは?
担保とは?
担保とはお金を借りて返済できなかった時に備えて、財産などを預けて損失の補てんを保証するものです。
たとえば担保が必要な金融機関から1000万円借りるのであれば、1000万円以上の価値がある不動産や土地を抵当に入れなければいけません。
そして万が一返済できなかった際には、担保として抵当に入れた不動産や土地は、債権者の物となってしまいます。
そのため担保となる財産を持っていない方では、担保が必要な金融機関から融資を受けることはできないのです。
保証人とは?
保証人とは返済できなかった場合、代わりに返済をする義務を背負う人です。
たとえばAさんが借金をする際、Bさんを保証人に立てたとします。
その後Aさんが借金を返済しないまま姿をくらました場合、Bさんが代わりに返済しなければなりません。
人に保証人になってもらうには、かなりの信頼関係がなくてはいけません。
周りに頼める人がいないという方は、財産を担保にするか、保証人なしで利用できる金融機関からお金を借りるしかありません。
しかし最近では銀行カードローンや消費者金融など、無担保。無保証でも多額の融資を受けられる金融機関が増えています。
おまとめローンとしても利用できるので、借金の返済に困っている方にはおすすめです。
銀行・消費者金融なら担保・保証人なしでおまとめ可能
銀行カードローンや消費者金融であれば、担保・保証人不要で500万円~1000万円まで融資を受けることができます。
審査も30分程度で終わらせることもでき、ネット申し込みから来店せずに契約することもできます。
しかし担保や保証人を立てずにお金を借りるには、信用実績が非常に重要です。
これまで健全な融資しか受けておらず、しっかり返済しているのであれば、信用実績の評価は高くなります。
逆に多額の借金を抱えている方や、返済の延滞を何度もしている方は、信用実績の評価が下がり、融資を受けづらくなってしまうので要注意です。
ここからは担保・保証人不要で利用できるおまとめローンの特徴を解説していきます。
無担保のおまとめローンは審査が厳しい?
無担保のおまとめローンでは、上記のように信用実績が厳しく見られるため、審査に通るのも難しくなります。
一昔前までは誰でも借りられるというイメージを持たれていた消費者金融でも、2016年末に公表されたデータでは、50%以上の人が審査に落ちているのです。
おまとめローンの場合、借金を抱えた状態で申し込むことになるので、さらに審査は厳しくなってしまいます。
確実に審査に通りたいという方は、担保や保証人を用意するという選択肢もありです。
上限限度額の相場は1000万円
無担保・保証人なしでお金を借りる場合、限度額の上限は1000万円程度が相場です。
それ以上お金を借りたいのであれば、担保や保証人を立てるしかありません。
また消費者金融であれば500万円~800万円程度しか借りることができず、総量規制の対象にもなります。
総量規制とは年収の1/3を超える貸付を禁じるもので、消費者金融から500万円借りるには1500万円の年収が必要となります。
このように担保・保証人のない金融機関は、融資額が著しく制限されてしまうのです。
金利は若干高くなる?
担保や保証人を立てない場合、貸し付けたお金を回収できなくなるリスクが高いので、金利は高くなります。
100万円~200万円借りても、年率10%以上取られてしまうので、トータルで発生する利息はかなりのものになってしまいます。
金利が高くなれば返済が苦しくなってしまうので、借りすぎには注意しましょう。
銀行カードローンでは保証会社が必要
銀行カードローンの場合、保証人が要らない代わりに保証会社を利用しなければなりません。
保証会社とは返済できなかった際に、業者へ代わりに返済してくれる会社のことです。
保証会社の審査に通らなければ融資を受けることができないので、銀行カードローンでは銀行と保証会社、二つの審査に通らなければなりません。
担保・保証人不要といえば簡単に借りられる気がしますが、このように無担保のおまとめローンを利用するのは簡単なことではありません。
それでは続いて、担保や保証人が必要なおまとめローンの特徴を解説します。
大口融資なら不動産担保のおまとめローン
担保や保証人が必要なおまとめローンであれば、1000万円以上の融資を受けることも可能です。
中には1億円以上融資を受けることもできるので、多額の借金を抱えている方でもおまとめローンで債務を一本化することができます。
ただし返済ができなくなった場合、担保にした財産は手放さなくてはなりません。
担保をつけて融資を受ける際には、入念に返済計画を立てることが大切です。
不動産を担保にするためには?
不動産を担保にするためには、融資の前に査定を受けなければなりません。
保有している不動産が融資先の金融機関と近ければ、当日中に査定を終わらせることも可能ですが、遠方であれば査定だけで数日かかってしまうこともあります。
また不動産登記簿謄本など、不動産を所有していることを証明する書類も必要となるので、申し込む前に用意しておきましょう。
すでに抵当権のついている不動産や、共有持ち分となっている不動産でも担保可能な金融機関もあるので、申し込む前に確認しておくようにしましょう。
担保・保証人は軽い考えて立ててはダメ!
おまとめローンは融資額も大きくなるので、担保や保証人を用意した方が、スムーズに融資を受けることが出来るケースもあります。
しかし返済ができなくなった場合、担保は取り上げられ、保証人は借金を背負うことにもなってしまいます。
担保や保証人を立てる際には、入念に返済計画を立てて、確実に返済できる環境を整えてから申し込むようにしましょう。